家を買おうとして調べていると、「注文住宅」と「建売住宅」という言葉を目にしますよね。「なんとなくは聞いたことはあるけれど、どういうもの?」、「どんな違いがあるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、ここでは注文住宅と建売住宅の概要、その違いについて詳しく紹介していきます。どんな家を買うのか考えるときの参考にしてみてください。
そもそも注文住宅とは
注文住宅とは、その名の通り注文してから作る住宅のことです。設計事務所や工務店、ハウスメーカーなどに設計・工事を依頼して、どこにどの部屋を作りたいといったような要望を可能な限り反映してもらいながら作り上げていく住宅。つまり、オーダーメイドの住宅ということです。自分の好きな土地に、自分の望む家を建てられます。
そもそも建売住宅とは
建売住宅とは、すでに家が完成しているもの、あるいは建築しているものを土地とセットで販売している新築物件のことです。まとまった土地に数十棟から数百棟、同じような仕様で建てられています。家の外観が統一されることによって、一体感のある美しい街並みが広がります。完成している物件であれば、自分の目で見て確かめてから買うことができます。ちなみに、分譲住宅という言葉も目にするかと思いますが、建売住宅とほとんど同じものを指していると考えて問題ありません。
注文住宅と建売住宅の違いとは
それでは、注文住宅と建売住宅にはどんな違いがあるのでしょうか。大きく分けて5つの違いがありますので、以下に詳しく見ていきしょう。
1:立地の違い
家を買うときには「駅から徒歩で何分か」、「何駅が最寄りで何線が通っているか」などの立地条件は大切なポイントとなるでしょう。
建売住宅の場合、売れ残ってしまうと不動産会社などは損をしてしまいます。そこで立地が1つのポイントとなります。立地がよければ売れるので、建売住宅は立地のよいところに建てられることが多いのです。
もちろん、注文住宅だからといって立地が悪いというわけではありません。ただ、不動産会社と協力して自分で土地を見つけるところから始まるので、希望通りの土地を見つける手間がかかります。
2:建築にかかる手間の違い
次に、手間の違いについて紹介していきます。建売住宅の場合には、完成しているものや建築が進められているものを買うことになります。家の購入者が建築についてすることと言えば、どの物件にするか選ぶことくらいです。選ぶのに時間はかかりますが、1から考えるわけではないので手間は少なく済むでしょう。
一方、注文住宅の場合は、何階建てにするのか、外装は何色にするのかなど、様々なことを考えていくことになります。建売住宅に比べて手間はかかりますが、自分の理想に近い家を建てられるというメリットがあります。
3:価格の違い
続いては、価格の違いについてです。注文住宅は1つひとつ相談しながら計画を詰めていくことになります。当然、建築側もその対応に時間や手間がかかってしまうこともあり、建売住宅に比べると、価格は高くなります。
一方、建売住宅は同じ仕様の住宅を何棟も建てるので、資材をまとめて購入します。まとめて買えば資材にかかる費用は安く済むので、その分安くなるというわけです。
4:住み始めるまでの期間の違い
4つ目の違いは、住み始めるまでの期間です。建売住宅は完成しているものも多く、その場合には、契約から1ヶ月程度で住み始めることができます。
注文住宅の場合、土地を探すところから始まるということもあり、土地を探し始めてから住み始めるまでは1~2年ほどかかってしまいます。
5:間取りの違い
最後は、間取りの違いについてです。建売住宅の場合には間取りが決まっています。建設中のものであっても途中で間取りを変えることはできません。そのため、「リビングをもう少し広くしてほしいです」といったように自分のこだわりがある場合には注文住宅にするとよいでしょう。
以上、注文住宅と建売住宅の概要、その違いについて詳しく紹介してきました。夢のマイホームですので、これを参考にしてどんな家を買うのかじっくりと考えてみてください。
不動産売買に関するご不明点等ありましたら弊社までお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧にご対応いたします。