不動産を売却するときは、まず査定をしてもらいます。その後、不動産会社に仲介を依頼して媒介契約を結びます。購入希望者が現れると、売買契約を結んで売却が完了するという流れになります。それぞれの段階で手続きが必要になり、書類の提出が求められます。中には、平日にしか取得できない書類もあります。平日に仕事をしている場合は、なかなか取りにいくことができません。なおざりにしておくと、必要になってから慌ててしまうでしょう。そのため、必要な書類は事前に準備しておくことをおすすめします。しかし、必要になる書類が分からないという方が大半です。ここでは、そんなお悩みを解決するために、不動産の売却に必要な書類についてご紹介していきます。

不動産会社に査定を依頼する際に必要な書類

まずは、査定を依頼するときに必要となる書類について見ていきましょう。その他に必要な書類があれば、査定を依頼する際に不動産会社から指示されます。

  • 登記済権利証または登記識別情報
  • 固定資産税納税通知書および固定資産税評価証明書
  • ローン残高証明書またはローン返済予定表
  • 建築確認済証および検査済証
  • 土地測量図・境界確認書
  • 建物図面や設備の仕様書
  • マンション管理規約または使用細則

最初に挙げた「登記済権利証」は再発行できないものです。紛失してしまった場合には、査定を依頼する際に、その旨を伝えましょう。

不動産会社に売却を依頼する際・売買契約を結ぶ際に必要な書類

次に、不動産会社に仲介を依頼する際や、購入希望者と売買契約を結ぶ際に必要な書類を見ていきましょう。査定の際に必要な書類に加えて、以下の書類が必要になります。

  • 身分証明書
  • 実印
  • 印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)
  • 決済口座の分かるもの(通帳など)
  • 登記簿謄本
  • 住民票(3ヶ月以内のもの、登記上の住所と売主の住所が異なる場合)

その他にも、以下の書類があると有利に売却活動を進められます。

  • マンション維持管理費の書類
  • 購入当時の契約書や重要事項説明書
  • 購入当時のパンフレット
  • アスベスト使用調査報告書
  • 住宅性能評価書
  • 既存住宅性能評価書
  • 地盤調査報告書

売却活動の際には、購入希望者から様々な質問を受けます。例えば、耐震の性能はどうなのか、アスベストは使われていないかどうかといった質問があります。「耐震診断報告書」や「アスベスト使用調査報告書」が手元にあれば、購入希望者の疑問をすぐに解決できます。

このように質問に対して、適切に、かつ迅速に答えると、購入希望者から好感を持たれるでしょう。こうして好感を得ることは、不動産の売却において大切な要素です。例えば、購入希望者が、同じような条件を提示している2つの不動産で悩んでいた場合、当然のことながら対応のよい売主から買いたいと考えるでしょう。購入希望者の満足度を上げて、購入に向けて一歩踏み出してもらうためにも、事前に書類を準備しておくことは重要なのです。

 

不動産売買に関するご不明点等ありましたら弊社までお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧にご対応いたします。

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